ライトスタッフ

登場する航空機
ベル X−1 音速突破だけを目指したロケットエンジンを積んだ実験機で、
チャック・イエーガーの操縦により、初めて音速を突破した飛行機。
自力では離陸できない為、爆弾倉を改造したB−29に吊り下げられ、
飛行空域にて切り離し後ロケットに着火し飛行するというものでした。
うーん、一式陸攻&桜花がお手本なのか・・・
映画に登場するのは全て模型ですが、全然そうは見えない。
マッハ2以上を目指した、X−1Aも登場します。
ボーイング B−29 X−1を上空まで運ぶ為に改造された機体。
ロッキード NF−104A 無重力状態での宇宙船の操縦感覚を訓練する為に改造された機体。
主翼、垂直尾翼とも大型化されショックコーンも長くすぼまった形になり、
垂直尾翼付け根にロケットエンジンを追加装備して、
高度10万フィート(約3万メートル)以上という高度まで上昇できた。
ほとんど空気など無い宇宙の一歩手前で
宇宙船と同様のガス噴射により姿勢を制御した。
撮影当時は米空軍のF−104はとっくに退役しており、
離陸シーン等で映画に登場する実機は、
米国で西ドイツ・パイロット養成用に使用されていたF−104Gです。
ロッキード T−33A テストパイロットの葬式のシーンでミッシングマン・フォーメイションを
実施する4機編隊。
シコルスキー H−34 ジェミニ・カプセルの引き上げシーンに登場する。
軍、民間問わず世界中で使用されたレシプロヘリの傑作。
(陸、海、空自衛隊でも使用した)
容易にシーキング等を使わず、よくぞここまでこだわってくれたと
関心しました。
ダグラス A−4 海軍出身のアラン・シェパードが着艦するシーンで、
シェパードの乗機として登場。
ノースアメリカン F−86 エドワーズのエプロンで、イエーガーの相棒リドリーがチェックリストを
読んでいる背景に登場。
前脚カバーに「86」と書いてあるのはシャレですかねえ。
コンベア F−106B 何と何と、こんな渋い機体まで出てくる・・・
上記シーンの後、NF−104の後ろをタキシングして行く機体。
副座(B型)というのが泣かせます。ウェ〜ン、カッコイイよ〜。

注意! ネタばらしなので、まだ映画を見ていない方、映画のイメージを大切にしたい方は見ないほうがイイカモ。












マメ知識
イエーガー本人 ・・が出演しているんです。写真等で本人の顔をご存知の方なら
すぐに気が付くはず。キーワードは「パンチョの店」。
イエーガーのケガ 映画ではX−1飛行前に乗馬中にサボテンにぶつかって
落馬したことになってますが、本当は、
「パンチョ乗馬クラブ」のフェンスに激突したのです。

ところが、酔ってバイクを運転してフェンスにぶつかった、
との記事も読んだことが記憶にあり、良くわかりません。
ほんのワンカットですが、「パンチョの店」の外にバイクが写っています。
イエーガーのケガ
パート2
映画のクライマックスで、
イエーガーの操縦するNF−104Aが墜落しますが、
墜落直後にガムを噛みながら歩いているのは演出です。
現実は、重度の火傷、複雑骨折、尻にはサボテンのトゲが
無数に刺さっている状態でとても歩ける様な状態ではありませんでした。
特に脚が重傷で、一時は飛行機の操縦は無理として操縦資格が
取り消される程でしたが、リハビリに励み見事復活し、
F−4Eファントムの飛行隊司令として西ドイツに赴任します。
リドリーのその後 イエーガーの相棒として「良い味出してる」リドリー。
映画では描かれていませんが、他の部隊に転属した後、
移動中に乗っていた飛行機が墜落して死亡してしまいます。