個人的見解にてご紹介する、メーカーとHOゲージ製品

LIFE LIKE (ライフライク) PROTO2000、PROTO1000

ATHEARN (アサーン)

INTER MOUNTAIN (インターマウンテン)

BACHMANN (バックマン)

ATLAS (アトラス)


LIFE LIKE (ライフ・ライク)

 PROTO2000 シリーズ(P2K)

目を見張るほどのハイディテール、塗装、レタリングも美しく
KATO製品に匹敵する、と言うより動力性能を除けば
KATOより優れていると思います。
最近のKATO製品は、塗装が良くないので・・・。

製品は、第一世代のディーゼル機がメインですが、
同世代の貨車も製品化しています。
ディーゼル機関車の製品パッケージの場合、
キッチリと塗装されたボディーには
細かいパーツ類が取付けられた状態で、
重いシャーシとは別々に収納されています。
これは輸送中の破損を防ぐ為に考えられたパッケージで
重いシャーシの慣性力によってボディにダメージを
与えないようにしているわけです。
箱から取り出して、シャーシにボディーを被せて固定すれば、
すぐに走行可能です。
アンデコの場合は、パーツ類は全て取付けられていません。
ボディーはご丁寧にも、サーフェサー塗装済み!これには驚いた。
(メーカーの良心には感謝したいが・・・余計なお世話かなという気も・・
 上からグンゼを吹いたら若干溶けたので・・危ない危ない)

動力性能は、フライホイールを搭載していてスローもよく効きますが、
同一電圧で比較した場合、他社製品より遅い走りです。
モーターはアサ−ンの物にそっくり。ですので多分安物・・かな?
回路上にずらりと並んだダイオードに秘密がありそ。でなさそ。

貨車の方は、同じ製品でもメーカー完成品と塗装済みキットが
用意されます。ところが、キットのほうは、塗装済みなのは良いとしても
細かいパーツ類を自分で取付けなければならず、タダでさえ細くて
折れそうなプラパーツがゴッチャリ入っていますから、非常に面倒です。
ちょっと高くなりますが貨車は完成品を買いましょう。
それぞれナンバーの違う2個パックや、6個パックなども発売されます。

生産は中国で行っていますが、LIFE LIKE側でも相当指導したと
思われますが、品質管理が徹底された優秀な工場で
生産されているのでしょうね。トミックスやアリイとは段違いの出来!

基本的に全て限定品という扱いです。
但し、同一形式の製品がナンバー違いで再生産されます。
つまり、同じ形式・カラーでもナンバーが違うので限定品なんだそうな。
このやり方は、KATOの米国型製品と同じですね。

車両以外に、貨車に使用されている台車と車輪が別売されています。
車輪は金属製ですが車軸はプラでした。
ややオーバーながら文字のモールドまで入っています。

PROTO1000 シリーズ (P1K)

上記、PROTO2000の弟分(廉価版)限定ではない定番商品です。  
だいたいPROTO2000の半額程度です。
製品ラインナップがなかなか増えませんでしたが、
去年あたりからだんだん増えてきました。

PROTO2000では、手摺などがこれでもかって位に
繊細な別パーツとなっているのですが、
PROTO1000では、基本的に一体成型で別付けパーツはありません。

が、モールドは非常に繊細で必要にして十分なもの。
初めて当シリーズのF3を見て仰天しましたヨ。買った買ったり、全部で8両。

私が見るところモーター・ギア機構は同じ様ですので、
違いは製品のコンセプトのみと言えそうです。         

塗装、レタリングともPROTO2000と同じクオリティーですので
非常にお買い得だと思います。数が欲しい形式はこちらでやって欲しいと。
アンデコが無いのがチョット悲しい。
出来れば、F3の後はF7、F9と続けて欲しかったナァ。 

貨車もありますが、まだまだ少ないのでがんばって欲しいですね。          

その他の旧製品

とりあえず、種類も少なく見るべきものでもなさそうですが、値段は安い!
入門用のセット商品がメインですね。
組レール、ストラクチャーなども製品化しています。

ATHEARN (アサーン)

ATHEARN GENESIS (アサーン・ジェネシス)

KATOが米国へ進出、当初は高すぎて売れないとされたKATO製品が、
飛ぶように売れたのです。その後、LIFE LIKEをはじめ他社が
次々とハイディテール製品に移行し始めましたが、
大御所アサーンがついにその重い腰を上げ、
ハイディテール・シリーズを立ち上げました。

ただし、開発、生産とも遅々として進まず、
当初予告されたラインナップも今だ揃っていない状態。
SD70、75のラインは順調に製品化されて、SD75I、SD70M、SD75Mなどなど、
ロードネームのカラースキムを考えると結構な種類が発売されてます。
できればSD70MACまでバリエーション拡大して欲しいところですが、
ボディーを新製しなければならないので無理かな・・・。

私が一番期待しているFシリーズは生産が遅れに遅れて、えーともう何年だぁ?
それくらい出てきません。
Fシリーズは、チョット前まではスチュアート(KATOからのOEM)の製品が
一番とされていましたが、PROTO1000のF3、
ハイライナーズのアンデコボディ・キット、インターマウンテンのF7と、
いずれもハイディテールな新製品が競合して製品化されています。
アサーン・ジェネシスのものは、ハイライナーズのキットを塗装済み完成品として
製品化するものです。

遅れの理由は、多分ハイライナー側のボディと、動力機構など、
自社生産でない為でしょうか?  良くわかりませんが。

とにかく、ハイライナーズのアンデコボディだけでも早く出て欲しいんです。
何でか? ATSFの旅客仕様機が欲しいのですが、
デュアルヘッドライトなのは良いとしても、ATSFのフロントドアに付くライトは大型で、
他社製品はもちろん、サードパーティーのパーツメーカーでも作っていない代物。
それが、ハイライナーズのキットにはバリエーションパーツとして入っているのです。
また、一つのキットでFシリーズ全てのバリエーションを網羅できるような、
パーツ割、パーツ構成になっているのも魅力です。
その為、3種類ある側面のエッチング・グリルは別売りとなっています。

今年に入って、動力ユニットだけ先に発売されました。
PRR塗装の完成見本品が出回っているようですが、
流通品はいつになるかわからない状態です。


INTER MOUNTAIN (インターマウンテン)

以前までは、ハイディテールな貨車の塗装済みキットを製品化しておりましたが、
F7のボディキットを製品化、今年に入って動力ユニットが発売され、
今後、それぞれを組み合わせて塗装済み完成品としての製品化も行う様です。
ハイライナーと違って、一つのキットでバリエーション化せず、
F7としての製品化ですので基本的に他形式は作れません。
また、付属するエッチング・グリル、フロントパイロット(スカート)の違いで、
バリエーション展開しているので、作ろうとする車両の仕様を見極めてからでないと
購入できませんので注意が必要です。

私は、GNのビッグスカイブルーを作ってみました。なかなか良い製品です。
グラブアイアン(手すり)等はプラ製だと太すぎるので、真鍮線で作り直しました。
動力はPROTO1000のF3のものを使う予定で、
固定用ガイド、ツメなどボディ内側にも加工しています。

今年に入って動力ユニットが発売されたので、ためしに買ってみました。
静かで低めの起動電圧、スローも良く効き、KATO並みの出来です。
デュアルヘッドライト、ナンバーボード、クラスライト用に計4個の電球が付いており
前進時に全て点灯、後進時に全て消灯。できればナンバーボードは後進でも
光っても良いと思うんだけどな〜。
カプラーは、KDの#5が付属します。

塗装済みボディキット、塗装済み完成ボディも発売されています。

貨車の方も、実物志向の細かい考証で製品化されていますが、
GN専用の40フィートボックスカーが発売されているので、
思わずガバッと買ってしまいました。
パーツ類はPROTO2000の貨車に似た構成で、折れやすいプラ製の手すり類が
ゴッチャリ入ったハイディテール志向なもので、組むのは大変です。
安くはないのに、ウエイトは入ってないし、車輪もプラ製です。
だったらプラ製の車輪なんか入れなきゃ良いじゃん。

塗装の便を考えてか、プラが塗色と同じモールド色となっており、
特に赤などは、プラ特有の透明感、プラ臭さが消えてません。ガッカリ!
多少ボッテリしても良いから、透明感の無い、
黒やグレーのモールド色の上に、きっちり塗装してください。
アサーンの様にね!

その他、金属製車輪やプラ製カプラーなどを製品化しています。
金属製車輪は、車軸も含めて金属製なのでオススメです。


BACHMANN (バックマン)

SPECTRUM (スペクトラム)

他社の相次ぐハイディテール化製品群に対抗してブチ上げたものの、
その中身は、従来製品に金属製のグラブアイアンやカプラーリフトバー、
軟質プラ製のハンドレイル等を取付けて(ムリヤリ)ハイディテールとしたもの。

企画通りに生産されていないのでは? と思ってしまいますが、
なぜか温かい目で見て許してしまいたくなる製品群です。
定価設定にしたって、アサーンとライフ・ライクの中間位で、
オイオイと思ってしまいますが、実売価格は半額程度なので
微笑ましいというより、思わず笑ってしまいます。
ホントは自分自身わかってるのねって。

ところが、スペクトラムシリーズ開始後に新規に製品化されたもの、
特に、蒸気の2−8−0と4−8−2はとんでもなく良い出来で、
当方でも2−8−0を購入、ボイラーのパーティングラインが気になるものの、
動力性能も抜群で、ディテールも細かく、
塗装もバッチリときまってます。
ベルト駆動ってぇのがちょっと心配だし、妙にゴリゴリ言う走行音など
気になる部分はあるものの、お気に入りの逸品となっております。

現在でもかなり魅力的な製品群ですが、
今後の新製品にも大いに期待できます。


ATLAS (アトラス)

KATOと協力関係にある米国のメーカー。
KATOが発売している、Nゲージの固定用ポイント線路はアトラス製で、
かつて発売していたガーター、トラス等の124mmの鉄橋もアトラス製でした。
片やKATOは、アトラスへディーゼル機関車を供給していました。

各製品とも出来が良く、一定以上の水準を保っていますが、
価格設定も高いので

貨車は十両程所有しています。

まず、製品全般できが大変よろしいですね。
生産はご多分に漏れず中国ですが、塗装もしかりとしていて透けも無く、
細かいレタリングも字が読めるほど非常にきれいです。

お気に入りはワイドビジョン・カブースで、かなりの数のロードネームが
製品化されています。当方では4両在籍。

アルミ製タンク体(もちろん実物が、です)のグレインホッパーも、
最高の出来。意に反してGN一両のみ在籍。

セメントホッパーもカチッとした秀作で6両を保有しています。

いずれの貨車も、車輪は軸も含めた全金属製です。
(こんなところもKATOと一緒だなぁ)
ところが精度が悪いのか、走行させると結構うるさいんです。
ちょっとがっかりしますが、騒音面では安いプラ製車輪の方が静かですので
致し方ないか。(KATOの金属車輪はもちろん静かです)