SW1200のディテールアップ

PROTO2000のSW1200

PROTO2000シリーズの中でも割と初期に発売されたものです。

まず、ガックリ来たのが軟質プラ製のハンドレール(手すり)。
ぐにゃぐにゃに波打ってしまっています。
明らかに、取り付け方が悪いまま焼き止めしてしまったものです。

まだありました。購入後のテスト走行で不具合発生。何と後進しないのです。
テスターにて回路をチェックしたところ、ダイオードのハンダ不良と判明。
ハンダ付けをやり直しました。

いずれも、不慣れなのか、不器用なのかわかりませんが明らかに不良品です。
ただし、他の製品ではこういったことが無いので、たまたまハズレを引いたのかもしれません。

CB&Q の SW1200

CB&Q:シカゴ・バーリントン&クインシー鉄道のSW1200。
さすがにガマン出来ないヨレヨレのハンドレールは真鍮線で作り変える事にしました。
ついでに、写真集で気になっていたワゴンホイールタイプの無線アンテナも
取り付けることにしました。
写真 説明
上面のグレーとボディーの黒との境界付近に、
問題のハンドレールが見えると思います。
すさまじい、よれ具合です。
製品のベル。
ついでに、このベルも交換します。
使用するパーツ。

ディテ−ル・アソシエイツ No.1804 無線アンテナ ワゴンホイールタイプ 3個入り
ゲート枠が残らない最新式の製法のエッチングパーツ。
ベースのフィルムからペロっとはがせばすぐ使えるスグレもの。

ディテ−ル・アソシエイツ No.2206 アイ・ボルト 
今回はハンドレール取付け用のステーとして使います。

ディテールズ・ウェスト No.128 ベル EMDスイッチャー用 2個入り。
ホワイトメタル製。そのものズバリの商品名ですが、他の形式にも使えます。
いよいよ作業開始です。
まず、綺麗な塗装を保護するために、マスキングテープを貼ります。
特に、ハンドレールのすぐ下に黄色と赤の細いラインが入っているので、
その部分を境にしてテープを貼ります。

次に、ヨレヨレのハンドレールを取り去ります。
ニッパーで切り落とした後、取り付け用の穴をピンバイスでさらって置きます。
無線アンテナの取付け基部を、0.5ミリのプラ板から切り出して接着します。
実際には、この部分が写っている写真が無いので想像で作っています。
位置は写真から割り出しましたが、これも適当で・・・

この後で、取付け用の穴を開けておきます。
DWのパーツを利用して組み立てたもの。
CB&QのSW1200に取付けられているタイプとは形状が違うので、
パーツを利用して加工。
0.8ミリ真鍮パイプを芯にして、ステーと、ワゴンホイールの穴に通し、
短く切った0.4ミリ真鍮線をパイプに差し込みます。
その真鍮線に1ミリ真鍮パイプをはめて一番上に円盤をのっけて完成。
全てハンダ付けにて組んであります。
真鍮線でハンドレールを作ります。
この車両はキャブの直前で、ボディーがすぼまっています。
ハンドレールも、すぼまったボディーに沿わせて曲がっていますが、
この角度が微妙なので、何度も仮組みを行って調整します。
両端は直角に曲げて、直接ボディーの穴に差し込みます。
ハンドレールの取付け位置は塗りわけラインのすぐ上になりますから、
多少の曲がりでも気になってしまいます。
ここは慎重に、納得行くまで作業を行います。
ハンドレールが出来上がったら、アイボルトを通しておきます。
もちろん、ちゃんと数を数えておきましょう。
ここまで来れば、ほぼ完成です。
全てのパーツを組み付けた状態。
ハンドレールは、全ての位置についてボーディとの隙間が均一であるように
注意して組み付けます。
取付けた後、各アイボルトとの接点に微量の瞬間接着剤で固定します。
ボディ裏からも瞬間接着剤で固定。完全に固まった後で、
裏に飛び出ている線をニッパーで切り落とします。

最後に、プライマーを塗って乾燥してからグレーに塗り、ハンドレールは完成。
ハンドレールが真っ直ぐになりました。
参考にした車両のハンドレールがグレーだったので、
そのままグレーに塗ってしまいましたが、他の車両の写真を見ると
ハンドレールは基本的に黒のようで、グレーの車両は少数派でした。がびーん。
模型的には、存在が際立つので、黒の方が良いですね。
ベルは、バリを取り、パーティングラインを削り取って、プライマー処理後、
ハンドレールと一緒に、調色したグレーに塗装。
取付けは簡単で、ボディに穴を開けて差し込むだけ。
一応、裏から瞬間接着剤で止めておきます。
アンテナも組付け前に塗装まで済ませて置きます。
支柱の余分な長さ分を切って、ボディに取付けます。