SD−7のディテールアップ

PROTO2000のSD−7

PROTO2000シリーズの中でも割と初期に発売されたものですが、
その後の製品と比べても遜色の無い出来です。

米国の場合、同じ型式の機関車でも運用する鉄道会社によって仕様が違います。
また、運用されながら改良が加えられ、同じ鉄道会社内でも様々な形態の車両が存在します。

そんな訳で、目だって大きな違いとなる部分を再現することで、
より一層、実物に近い姿を再現してみましょう。

CB&Q の SD−7

CB&Q:シカゴ・バーリントン&クインシー鉄道のSD−7の特徴は、
前後のヘッドライトが、ノーマルの2灯にマーズライトを追加して4灯になっている事。
機関車の顔となる部分なので非常に目立ちます。
そこで、別売りのパーツを利用し、この部分に絞ってディティールして見ます。
写真 説明
まず、ライトレンズとナンバーボードが一体になった透明部品を外しておき、
製品のモールドを削り取ります。
作業の前に、余計な部分に傷が付かない様にマスキングテープ等で
マスキングします。今回は、ディテールが入れ込んでいるので、
グレーと赤の塗りわけ部分にしか貼っていませんが、
貼っていない部分には十分に注意して作業します。

まず、大まかにナイフで削った後、細いヘラ状の物に細切りにした
耐水ペーパーを貼ったもので丁寧に削っていきます。
特に、ルーフにつながる部分は曲面になるように注意します。
これが、今回使用したヘッドライトパーツ。

サンライズ・エンタープライゼス 
No.13101 ライトクラスター UP & BN AD−7/9

すべて一体になっているので簡単そうだと思って購入しましたが、
湯がまわりきっていないし、ディテールもあまい。
出来はイマイチでした。うーん残念。

ホワイトメタル製で非常に柔らかいため、変形には注意しましょう。
パーツを接着します。接着前にパーツをあてがって、
パーツの変形や、隙間などが無いか調整して置きます。
今回は瞬間接着剤を使いましたが、
エポキシ系接着剤の方が強力に接着出来ます。

ヘッドライトを光らせる場合は、接着後にライトレンズがはまる部分に
ピンバイスで穴を開けます。今回の場合は、
上の2灯に電球を仕込むことが困難なのでアッサリあきらめました。
上から見たところ。
このように、上の2灯については、電球を仕込むことは不可能。
ステーの間にある四角い物は、サンドハッチ。
接着したら、塗装します。
塗装といっても小面積なのでタッチアップ程度の作業になります。

まず、金属部分にメタルプライマーを塗って置きます。
それが乾いたら、製品の塗色と同じ色に調色した塗料を
筆塗りで仕上げます。塗料は薄めに溶いて置き、
下地が隠れ、他の部分と同じ調子になるまで
数回に分けて塗って行きます。
調色について・・
この様に、タッチアップする為であれば大量に調色することは無く、
近い色を選んで、塗料皿に適量をとり調子を見ながら色を作ります。
(今後、大量に使う予定があるのならその限りではありません)
一番注意しなければならないのは、塗料という物のは
大抵の場合、乾くと色が濃くなるということで、
必ず白いプラ板などに塗って乾燥させた色で判断しましょう。