ハセガワ 1/48 F−14A トムキャット

48でF-14を作るのはこれが最初です。キットの方は定評のあるハセガワ製。
繊細なスジボリは、まさに「ハセガワスタンダード」。
必要かつ最低限に用意されたエッチングパーツはありがたい一方、
ホワイトメタル製のホイールにゴム製タイヤはちょっとバブリーな仕様で
これがプラ製ならもっと低価格に抑えられるのではないかと思ったりします。
まあ、同社F/A−18より安いので良しとしましょう。

ちまたでは、とても組みづらいと言われていますが、
機体形状が複雑かつ大型なので、致し方ないかなと思います。

コックピットにはブラックボックスのレジン製コックピットセットを仕様。

さて、どこの機体に仕上げるか? 
一番好きなのはVF−2なんですが、VF−2は72で作ったので、
VF−21に決定、デカールはエアロマスターのものを使用します。

ブラックボックスのF−14A/B用コックピットセットです。
パーツ構成はご覧の通りゴージャス、出来の方もいつもどおり
良い出来です。
A型とB型用に、それぞれのパーツが用意されています。
余った方は、それぞれ別の機体に流用できますね。
今回はA型を作るので、B型用のシートは、B型かD型を作る時に
使おうと思っています。
このキットの組みづらさの大半が、この機体下部に集中しています。
部品が大きく、また少なからず事後変形もありますのでご注意を。
インテーク〜エンジン外装部分と機体下部の合わせは、仮組みに時間を
かけてどこにどのような問題があるのかを確認しておけば、
さほど難しくはありませんが、削りあわせの必要な部分はその都度作業します。
適当なところで覚悟を決めて一気に接着、といいマスか実際には
瞬間接着剤を併用して強引に合わせています。
主脚タイヤ収納庫はこのキットで一番駄目なところ。
箱状に組み付けるようになっていますが、パーツ同士の合いが悪く、
インテークとの干渉もあります。
バルカン砲ガス抜きスリットのパーツ。生産ブロックや改修時期により
いくつかバリエーションがあります。これは初期型から2番目くらいの
ヤツだったかな。表面は波打っているしモールドがヨレヨレで、
機体側とも合いが悪いというしょーも無いパーツ。
今回は、せっかくなので(何がせっかく?)搭乗用ラダーを
下ろした状態で組むことに決定。前席、後席用ステップも開いた状態にしますが
裏側がレジンのバスタブと干渉する為、ウラから削り落としてプラ版でふさぎました。
うらっかわです
ガス抜きスリットの合いの悪さには閉口。
ぱっくり空いた隙間にはプラ版をはさんで
瞬間接着剤を充填。
コックピットの塗装が完了。
やっと機首の組み立てへ移れます。
事前にバスタブ固定位置を確認し、プラ平棒でガイドを設けます。
コックピットの両脇のフチ、キャノピーとの合わせ面はまったく無視されていて
単にプラの厚みだけしかありません。
コックピットの両脇のフチ、キャノピーとの合わせ面はまったく無視されていて
単にプラの厚みだけしかありません。
ここは実機写真を参考にプラ版で再現します。
コックピットの両脇のフチにプラ版を付けても
本当はロックピンの穴などのディティールが存在しますので、
このままではちょっと寂しい気がしますがが、今回はアッサリ無視。
機首左右、胴体上下の接着に関してはさほど問題は無くあっさり終了。
いよいよ、胴体と機首の接合です。
実際、ぴったりとは行きませんが、ここまで来るとキット個体の微妙な変形具合や、
それぞれのユニットの製作過程で出てくる誤差などが表出しますので、
「合わなさ加減」は一概には語れない部分だと思います。
今回の工作では、まず、機首側のインテークで隠れる部分に切込みを入れて、
胴体側の上下方向につっぱり棒でテンションを掛け、
プラ棒でガイドを作ってやることで、なんとかなりました。