ハセガワ 1/48 A4D−2 (A−4B)

ハセガワのスカイホーク

ここのところ、60〜70年代の穴を埋めるべく
開発を続けるハセガワですが、最新のクルーセイダーが気になりつつも
F4Dに引き続きハイネマンの機体を手がけることになりました。

個人的に接したのは、年代的に言っても海兵隊のM型なのですが、
M型はラインナップからははずれ、発売される気配も無いのでどうしようかなとも
思っていたいたのですが、スカイホークシリーズの中でも一番原型に近く、
鼻の短いB型(A4D−2)を作ることにしました。
この製品は限定版扱いなので、手に入れたい方はお早めに・・。

さすがに最近の製品らしく、表面モールドは最高にキレイで、
タミヤの様なオーバーなデコボコモールドも無くて作り易そうです。
ただし、私が手に入れた物には多少の変形が見られ、
特に給油プローブはひん曲がっていて使えない状態でした。

各型のバリエーション展開の為、胴体パーツはバラバラ状態です。
はたしてすんなり組めるのか心配になります。

VA−83 ランペイジャーのAー4B

マーキングは、スケールマスターよりデカールが出ていたので
羊で有名なVA−83にするいことにしました。
どちらかといえば、A−7の尾翼に大きく描かれた羊の頭が有名なのですが、
A−4Bの時代にも、胴体に羊を描いていました。
スーパースケールのデカールでは羊の電光とラダーのダイアは黒で印刷されていますが、
世界の傑作機に載っている写真を良く見たら、電光には黒縁が付いているようにみえました。
ということは・・・電光そのものは黒ではないことになります。また、ラダーのダイヤも
テールレター等の文字より明るいように見えます。

カラーページには同じVA−83のA−4Cの機体が載っており、羊のマーキングは無いものの
スコードロンカラーはブルーグリーンの様です。まあ、カラー写真の、それも印刷物の色は
ほとんどあてになりませんが、一応そのような色であるという基準には出来ます。

その後インターネットで調べたところ、フォレスタル搭載前のA4D−2のカラー写真を発見しました。
かなりマゼンタ寄りに変色していますが、はっきりとグリーンであることが確認できる写真でした。
とういことで、電光とダイヤのマークは、グリーンもしくはブルーグリーンらしいことがわかりました。

第3飛行隊ならブルーじゃないのか? という一抹の不安はあります・・・・
実際のところどうなのかハッキリしませんが、
スーパースケールのデカールをベースにブルーグリーンでの再現に挑戦してみることにします。

※写真をクリックすると大きいサイズの画像が表示されます。

写真 説明
キット付属のデカール。
とってもキレイなデカールで、割と地味なカラーリングの多いA−4Bなのですが、
そんなかからとびきり派手なヤツを仕込んでいます。
給油プローブにかかる部分を変形させた国籍マークは良いアイデアですね。
でも、実際に貼るのはかなり難しいです。覚悟しましょう。
世界の傑作機を見ていて作りたいナーと思っていたVA−83の機体。
たまたま、スーパースケールから出ていました。

ところが、羊の電光とラダーのダイアが黒で印刷されていると言う重大なミスが・・・

それに国籍マークもとんでもない色で、これじゃトイザラスで売ってるオモチャみたいだ。
どういう感覚で作ってるんだろう?
ものすごく良く出来ている、エスキャパック。
シートベルトについていつも思うのだが、どうしてもうチョットまともに
モールド出来ないのだろう?レジンの様には出来ないのはわかっていますが、
インジェクションでも、もちょっとどうにかなるでしょう?
いっそうの努力を期待したいですね。
で、みっともないベルトのモールドは速攻で削り落としました。
キット付属の300ガロンタンク
ボブテールとのコンパチの為、別パーツになっているのですが、
ご覧のとおり合いが悪い、最悪! なんじゃこりゃ。 こういうところで手抜きをするな!
ちなみにボブテールのほうは、すんなりピッタリでした。やれやれ・・・
タンクについてもう一つ。
意味不明なのが、テールパーツに付いている位置決め用の窪み。
なんとなんと!タンク本体にはそれに合致するポッチも何も無い!
よって、水平に位置を合わせて接着するのが非常に困難なのです!
まったく・・天下のハセガワがなにやってんだか・・・幻滅。
開閉選択式のエアブレーキ。
ところが閉めようとすると、胴体側の曲面と全然合わずにこんな状態。
そもそも、エアブレーキなんて着陸(着艦)時のほんの僅かな時間しか
開いてないのだから、開閉選択にする意味無いと思いますが・・・
いや、いいんですよ選択式でも、余計な手間がかからなきゃね!
設計陣の神経を疑う前脚。
このキット最大の謎なのが、前脚柱と一体成型されたタイヤホイール。
何で?何で一体成型なの?ヨンパチだぜ!ほかにゴチャゴチャ細かいパーツが
あるのに、ここを一体成型にした設計屋の神経がわからない。
多分、飛行機が好きでもなきゃ、プラモデルを作らない様な人が設計しているんだろうなあ。
スカイホークにとって、前脚がどれほど大事な部分なのかわかってないでしょ、きっと。

それから、オレオの上に「耳」みたいなモールドがあって初めは何だかワカリマセンでしたが、
どうやら係留用のフック掛けのようです。
はっきり言って、こんな似ても似つかないモールドは必要ありません。
気にする人は金属線で追加するだろうし、そもそもC型までの型には付いていません。
よって、削り落とします。あ〜面倒くさい!
後期型でチャフ/フレアー・ディスペンサーが付くあたりの
部分が別パーツになていますが、これがまた合いが悪くて頭にきます。
ディスペンサーだけちょこんと付けられればいいんじゃないの?
わかんないな〜。
修正の為バリバリとペーパーがけしたおかげで周辺のモールドは
きれいさっぱり無くなってしまいました。
機関砲基部も別パーツとなっていますが、基部のパーツの厚さが足りない為、
かなりの段がついてしまいます。
ここは上面を面一に合わせておいて下面で調整しました。もう瞬着のてんこ盛り。
コクピットの出来は最高です。
ここまで出来ていれば、アフターパーツをおごる必要は無いでしょう。
それだけに、シートベルトのモールドはどうにかして欲しい!
切なる願いです。もっとがんばってよハセガワさん!
スーパースケール。とりあえず貼ってみました。
デカール自体はいつもながら最上の品質です。
この上から、クリアーデカールにトレースしてグリーンに塗装した物を
重ね貼りします。右下にあるのがその自作デカール。
こんなカンジに仕上がりました。
ちゃんと縁付きとなるように小さめに切り出すのがポイント。