ハセガワ 1/48 F−4D ファントム

ハセガワのF-4ファントムシリーズは、凸モールドのJ型発売以来、続けてくC/D、B/Nが発売され
ロングノーズのE、EJ、F、Gは全面凹モールドの新金型で発売されました。
その後、S型限定版発売の折に新金型の胴体が作られ、J型だけ新金型で定番入りしました。
新金型胴体はノーズ部分が別パーツになっていたので、
誰もが、続けてC/D、B/N型も新金型で発売されると思い込んでいたのですが
あにはからんや、ちっともアナウンスが無いまま今に至っています。

元々別部品になっている機首レドーム、垂直尾翼上端などほんの数パーツを
作ればいいだけなのに、何で出さないのか不思議でしかたありません。
マイナーな2次大戦機などより、よっぽど数が出る商品だと思うのですが・・・

B/Nはタイヤバルジの無い主翼上面が必要ですが、
RF−4Bが出たからそれを使えば・・と思ったらキット化されたのは
C型の規格に改修され、タイヤバルジのある後期型だったというオチ。
つーかRFよりB/Nの方が売れるんじゃないの? 
まあ、どれだけ売れるかなんて
消費者には直接関係無いんですが、イイカゲンやってくれよ長谷川さん、
後はタイヤバルジの無い主翼上面とアンテナ等の小物だけあれば
ファントムシリーズ・コンプリートですよ。
(サードパーティーにも期待できない、どうやら「アンタッチャブル」らしい・・)

P−400なんか出して何個売れんの?  いやいや独り言ですって。

てなワケで、凸モールドキットからレドームを移植してD型を作ることにしました。
ベースは、定番商品のPT−6・F−4Jです。

レドームの比較
左が凸モールド・C/Dキットの胴体から切り飛ばしてきた物、
右が、新J型キット付属のレドームパーツ。
殆んど違いは見られません。これならイケそう。
断面形状は・・・・
うーん微妙にラインが違うナア
ま、私ごときがうんぬんする次元ではないし、
どうせ黒く塗っちゃうんで完成後はわからないでしょう
この後、実際に接着してみました。写真を撮り忘れたので
お見せできないのが残念ですが、C/Dキットのレドームの方が
接合部分の直径が大きい様で、コンマ5ミリ位削る必要がありました。
新金型とはいえ、新しいのは胴体とか主翼だけで、細かいパーツ類は
古いキットの使い回し、基本設計のパーツ割りもしかりで、
インテークダクトなど無いのもそのまんまです。
まあ、個人的にはダクトはどっちでもいいんですが、
主翼のウラがそのまま見えちゃうのはどうにかして欲しい所だったのに
ここもそのまま放置されています。左右2パーツ、ここを塞ぐ蓋みたいな
物を追加してくれるだけでいいのにねえ。
ロングノーズも含め、このシリーズ共通の問題点。
パーツ割の関係で、主翼から後部分が、胴体側と主翼一体部分の
接合面で段差が出来てしまいます。
大抵の場合、主翼側が出っ張り、
胴体側の方が内側に巻き込むように変形(?)しています。
対策は簡単で、主翼下面側にプラ版等でガイドを付けておきます。
ガイドが完全に固着したら、仮組みを行い、
ちょうどいい具合になるように、ガイドを削って調整します。
これで完璧にピッタリ接合できるワケではありませんが
上下接着後の整形作業はかなり楽になります。
主翼の裏が見えちゃう部分は、胴体側にプラ版を接着して
隠します。
これだけで、みっともなさはなくなります。
ダクトを再現することまで面倒なことはやりたくないので
いつもこの方法で誤魔化しています。
ランディングライトの工作

キットには一応透明パーツで用意されている部分ですが、
目立つ部分にしてはリアルさに欠ける出来で、どうにかしたいところです。
実機の写真など撮影していると、前から撮ることが圧倒的に多く、
ウィンドシールドの形やエアインテーク等とともに、
私にとっては、前脚やそのカバー等も、それぞれの機種を
特徴づける部分として重要な要素となっています。

ファントムの前脚カバーにはランディングライトが付いていて、
ここは是非ともギラッと光るレンズを仕込みたいところです。
平べったいショートノーズのカバー裏には、ライトボックスの張り出しがありますので
実機同様の構造で再現することにしました。

まず、キットのライトカバーは明らかに小さい様です。
ライトカバーの形は塗装=マスキングで再現するので、
穴を大き目にくりぬき、そこへオーバーサイズの透明プラ版を接着し
表面を面一に均して磨きます。
工作自体は簡単です。前脚扉の裏、ライトカバーの周囲に
適当に切ったプラ版を枠を組む様に接着し、
固着したら平面に整形します。ライトには鉄道模型用の製品を使用。
M.V.プロダクツというメーカーの物で、球面レンズの裏にレフが貼ってあり
そのまま使うことが出来ます。サイズも色々ありますが、値段はチョット高目。
これを、仕上がりの位置関係を良く考慮した上で位置を決めて
クリアーボンドで接着します。後はこれを前脚扉裏に、これまた慎重に位置決めを
しつつ接着、固着を待って整形すれば完了です。
SEAスキーム、通称「ベトナム迷彩」ですが、今回もいつもと同じように
エアブラシのフリーハンドで塗装しています。
写真はデカール貼りに備えてクリアーをかけたところ。
こちらは、カピカピになってしまっている、
キット付属のデカール。 44TFSの463をセレクトしているのは
非常にイイのだが、いかにせよこれでは使う気になれない。
ちなみに、尾翼の機番はオーバースケールでした。
国籍マークは18インチのようです。実機の写真を見ると
当時の18TFW機は15インチだったみたい。
いよいよ、ファントム作りの最大の難関、「ステンシル地獄」へ・・・
貼る貼らないは好みの問題・・・とはいえやはり貼って仕上げたほうが・・・
下面はフツーにエアロマスターを貼って見ましたが、説明書がわかり難いので
ハセガワのEJや海軍型の説明書なども総動員して位置を確認しつつ張りました。

キットのデカールを使って、「ZZ」の463にするつもり・・・でしたが
やはり経年変化で変色が激しいので、白レターとキルマークは
自作デカールを用意しました。問題は、スコードロンバッジ。
マイクロ 72−305

これが化石の、30年近く前のマイクロスケールデカール。
使う当ても無く買ったのだが、ここに来てようやく出番と相成った。
スーパースケールで再販したのかどうか知らないが、
どちらにせよ市場には存在しないのではないかと・・・
マイクロ 72−305

これ、当時から疑問に思っていた色の問題。
18TFWの鳥がグレー、44TFSのバットウィーーングが薄茶色。
こういう時期があっったのかも知れませんが、
とりあえず見た覚えは無いので、タッチアップして使うことにします。
垂直尾翼のPACAFバッジは、
マイクロ 48−161 3TFWからパクリます。
スコードロンバッチはそれはそれで有難いものの
出来れば、コマンドバッジセットも欲しいところ。
TACは腐るほどあるが、フルカラーのPACAFともなると
収録されているシートが非常に少ないので、探すのが大変。
やっとこ、貼り終えたので記念に。

絞込みが足らなくて機首がぼけてますが、
蛍光灯では光量不足の為、ご勘弁。
鳥さんを黒く、羽の中は白でタッチアップ、
うーん、鳥さんの形もスコシ違うような気がする。
ランディングライトの工作

塗装まで終わるとこんな感じ。 左の方が今回の463用。
もう一個は「そのうち使うでしょう」ということで、
この状態でストックヤード行き。
やっちまった! 作業中に床に落下、
右側のナビライトが欠損してしまいました。
実は、落としたときは無傷で済んだと思い込んでいて、
ナビライトを塗ろうとするまで気が付かなかったのです・・
ああー、補修〜塗りなおし、面倒くせー!