航空祭に行くと、カッコイイ戦闘機や、ピカピカの新型機についつい目を奪われがちです。 でも・・・「いつも居たあのプロペラ機、今年は来てなかったなあ」などと思って、 航空雑誌に目を通していると、「・・・が惜しまれつつ、ラストフライト・・・」 ええー知らなかったー! などということが、度々起こるのです。 マニアの方々には、今更言うまでも無いことですが、 新型機や戦闘機にばかり気を奪われていると、いつの間にか見かけなくなったりする機種が出てきます。 また、塗装の規格が変更になり、ガラッと印象が変わって(つまりカッコ悪くなって・・)しまうことや、 部隊の統廃合により部隊マークが無くなったり、変わってしまう場合もあり、 なるべくまんべん無く記録に残して行く様にしましょう。 ここでは、そこらへんのコツと、近年注目すべき機種を挙げてみました。
コツ・・っていうか失敗例か?
地上展示と展示飛行、記録するなら地上展示機
飛行機といえば、そりゃあもう飛んでる姿が一番です。 でも、展示飛行中の飛行機をきれいに写すのは、思ったより難しいもの。 私も飛んでいる機体ばかり追いかけて失敗した事が何度もあります。 その時点では気が昂ぶっているので夢中でシャッターを切っていますが、 いざ、現像があがって来るとブレていたり、思いのほかちっこく写っていたり、失敗の山。 で・・・地上展示は撮っていなかった・・・。 それが続いて、ある日突然ラストフライト。 近年の航空祭では、朝からぎっちりと展示飛行のスケジュールが組まれているので、 展示飛行ばかり追っていると地上展示機を撮る時間が取れません。 どうやってその時間を取るかが問題ですが、 例えば、これから10年以上現役で飛ぶであろうF−15の飛行は見るだけにして、 エプロンを回りましょう。お昼休みも有効です。 人垣が出来ていても、「スミマセーン写真を撮らせて下さ〜い」と明るく声を掛ければ大丈夫。 また、望遠レンズを使っても、湿度が高かったり空気が汚れていると、倍率が高いほど濁った様な写真になり、 シャープさも失われます。これは遠い景色ほどかすんで見えるのと同じ理屈です。 地上展示機の場合は、ほんの数メートルの近さで、あらゆる面で望遠より好条件で撮影できます。 きっちり記録に残すなら、まずは地上展示機を撮りましょう。 それからもう一つ。部隊創設記念などで綺麗に塗装された機体が航空祭でも展示されますが、 場合によっては飛ばないこともあります。新田原だと一日中駐車場に居たりしますが、 そんな時に301SQの記念塗装機を撮り逃したことがあります。 逆に、外来機でも当日帰投しないことがあり、こういう場合は人が少なくなってから じっくり撮影できます。
これから要注意の機種
航空自衛隊 T−2高等練習機
全機退役
航空自衛隊 F−1支援戦闘機
全機退役
航空自衛隊 T−1練習機 (16機)
全機退役
航空自衛隊 T−3練習機
全機退役
航空自衛隊 MU−2S 救難捜索機
U−125の配備により、かなり減ってしまいました。救難展示で飛ぶことがあります 愛嬌のある顔つきで、好きな飛行機でしたが・・・時間の問題? 現在、浜松、新潟に残るのみ。
航空自衛隊 KV−107 救難ヘリ
バートルの名で親しまれ、陸・海・空 全ての自衛隊で運用された、 タンデムツインローターの傑作機も、海自に続き陸自もアウト、 残るは航空自衛隊の救難隊のみです。 かつて、ニュース映像に流れる同機の勇姿を何度見たことでしょうか。 それでも、UH−60Jの配備が進み、どちらかと言えばあまり見かけなくなった様に 思われます。 現在、浜松、新潟に残るのみ。
海上自衛隊 P−3C 対潜哨戒機
飛行機自体が無くなる訳ではありませんが、今後、全面グレーに変更される様です。 これが近代化改修機にのみ施されるのか、IRAN時に全ての機体に施されるのか分かりませんが、 個人的には、白/グレーの現在の「ハイビジ」が好みですので要注意です。 51空の機体が白/グレーのまま残っていますが 他の機体は殆ど塗り替えられてしまったようです。
海上自衛隊 HSS−2B 対潜ヘリ S−61A 救難ヘリ
残りわずかとなったシーキングは南極観測船「しらせ」に搭載されている機体のみ。
つい最近配備され始めた(と思っていた)SH−60Jも、 リタイヤし始め、後継のSH−60Kの配備が始まっています。
海上自衛隊 MH−53 掃海ヘリ
私の感覚からするともう退役なの? って感じなんですが、
後継機MCH−101に置き換えられてしまいます。
元々、保有機数が少ないので撮れる時に撮っておいた方が良さそうです
陸上自衛隊 AH−1S 対戦車ヘリ
アパッチのテストが順調に進んでいるようです。
まだまだ全期退役というまで時間がかかりそうですが、
気に留めておいたほうが良いでしょう
陸上自衛隊 OH−6 観測ヘリ
OH−1の配備が進んでいますので、こちらも要注意機種です。
米海軍 F−14 トムキャット 戦闘機 (CVW5/VF−154)
全機退役
米海軍 S−3B バイキング 対潜哨戒機 (CVW5/VS−21)
全機退役
米海軍 EA−6B プラウラー 電子戦機 (CVW5/VAQ−136)
スーパーホーネット(G型)に置き換え予定。 ベースがイントルーダーなので「今まで良く使ったね」って言うべきかも知れませんが、 機種が減るのは寂しいものです。
以上です
米空軍についてはこれといって思い浮かばないですね。 F−22はF−15を全て置き換えるほど多くは作れないはずだし・・・ と思っていたら、あれよあれよと各部隊で機種改変が進んでいます。 嘉手納にも配備予定とのことで、44FS、67FSのF−15C/Dも 気に留めておかないと居なくなっちゃいそうです。 今後、動向が変わりましたらその都度更新して行きます。